今年もバレンタインが近づいてきましたね♪
最近は、好きな人にチョコレートを贈るだけでなく、仲の良い友達同士で気軽に贈りあったり、自分へのご褒美チョコレートを買う人も多いはず。
そんな時、自分で美味しいチョコレートが作れたら、気分もアガること間違い無し!
それには「テンパリング」が重要です!
テンパリングとは、チョコレートを溶かして固める際に重要な温度調整のことです。
ただ溶かして固めるのではなく、テンパリングをすることで、チョコレートにツヤが出て、やわらかな口当たりとなめらかな口溶けになります。
でも、このテンパリング、失敗しがちですよね・・・
手作りチョコレートを作る時に一番にする工程なだけに、テンパリングに失敗するとやる気も無くなります。
そこで今回は、テンパリングの失敗例やその原因、やり直しができるかどうかを調べてみました。
原因が分かればテンパリングの失敗も減らせるはず!
また、チョコレートの再利用の方法や、簡単にテンパリングする方法もぜひ参考にしてくださいね♪
テンパリングに失敗した?失敗例は?
テンパリングの失敗例は、大きく分けて以下の3つです。
- 途中でチョコレートが固まった
- 時間がたっても固まらない
- チョコレートの表面に白いつぶつぶが出た、白い模様が入る
ただし、テンパリングに失敗しても、チョコレートは再利用できるので怖がることはありません。
失敗を恐れずにテンパリングに挑戦しましょう!
とはいえ、できることなら失敗せずに完璧なテンパリングをしたいですよね・・・
あらかじめ原因がわかっていれば、先回りしてテンパリングの失敗を防げるはずです。
テンパリングに失敗した原因は?
テンパリングに失敗する原因は何なのでしょうか?
完璧なテンパリングで美味しいチョコレートを作るためにも、失敗例ごとにその原因を調べてみました。
◆途中でチョコレートが固まった
これは、水分が入ったことが原因です。
湯煎や氷水で冷やす際、水が入らないように注意することが大事!
お湯を入れるボウルとチョコレートを入れるボウルの大きさは同じものを用意すると、水分が入りにくくなります。
また、氷水が多すぎると、ボールに水滴ができて水分が入ってしまう危険があります。
氷水はチョコレートが入っているボウルの底に当たるくらいに調節しましょう。
◆時間がたっても固まらない
溶かす温度が高かったことが原因の可能性が。
必ず、温度はきちんと計ってから溶かしましょう!
湯煎につかうお湯の温度は50〜60℃くらいがベストです。
万が一、極端に温度が高いまま溶かしてしまうと、チョコレートに含まれるカカオバターが変質してしまい、テンパリングのやり直しが効かなくなってしまいます。
熱湯を使ったり、そのまま火にかけるなんて絶対NGですよ!
チョコレートを溶かすときは、あせらずゆっくり慎重に、です♪
◆チョコレートの表面に白いつぶつぶが出た、白い模様が入る
これは、ファット・ブルームという現象です。
チョコレートを冷やすときに冷蔵庫で急激に冷やしてしまうと、起こることが多い現象です。
冷蔵庫ではなく、涼しい場所で冷やし固めましょう!
その他にも、テンパリングするときの部屋の温度が低いことが原因で、途中でチョコが固まってしまうケースもあります。
部屋の温度が25℃前後になっているか、テンパリングを始める前に確認しておきましょう。
さらに、テンパリングで使用するチョコレートの量が少なすぎると、加熱する際に温度が上がりすぎて失敗してしまうことも。
テンパリングをする際は、量をケチらずに、なるべく多くのチョコレートを使用しましょう!
テンパリングに失敗したらやり直しできる?
テンパリングに失敗することは、チョコレートを作ったことのある人なら経験があるはず。
でも、テンパリングはやり直しができます!
やり直しができるのは、チョコレートの表面に白いつぶつぶが出たり、白い模様が入るファット・ブルーム現象が起きた場合のみです。
チョコレートの中にホコリなどが入ってしまうと風味や滑らかさが損なわれてしまうので、何度もチャレンジ!とはいきませんが、落ち着いてテンパリングのやり直しをしましょう。
やり直す前に改めて、テンパリングの基本的な工程をおさらいします。
- 温度計を使い、50〜60℃の湯煎で。ゆっくりとチョコレートを混ぜながら滑らかで光沢が出てくるまで根気強く。
- 光沢が出てきたら氷水に浮かべ、チョコの温度を27℃に下げてから再び湯煎で32℃まで上げます。
なんと言ってもテンパリングで大切なのは、温度を確認しながらチョコレートを焦らずゆっくり溶かすこと。
そうするとチョコレートの中に含まれているいくつかの結晶が均等に混ざり合い、口溶けなめらかな美味しいチョコレートになります。
テンパリングはあくまでも慎重に、丁寧に、優しく愛を込めて♪
もしテンパリングに失敗しても、上記の工程で慎重にやり直しましょう。
ただし、チョコレートの中に水分が入ってしまった場合は、テンパリングのやり直しができません!
水分が入ってしまった場合は、次で紹介するチョコレートの再利用方法をぜひお試しくださいね。
テンパリングに失敗したときの再利用方法
チョコレートの中に水分が入ってしまったり、何度もテンパリングに失敗したり・・・
そんな場合でも落ち込まないでくださいね!
美味しい再利用方法がありますよ♪
① 熱い牛乳に溶かしてホットチョコレートに
ホットチョコレートは、普通に食べるより香りが強く感じられます。
体が温まってリラックス効果が高いという声もあるので、テンパリングに失敗しなくても作って飲みたいくらいですね!
② 沸騰した生クリームを加えてチョコスプレッドに
パンやホットケーキなどに塗れば、美味しいスイーツの出来上がりです♪
③ マフィンやクッキー、ガトーショコラなどの焼き菓子の風味付けに
焼き菓子にちょっと混ぜて焼けば、チョコレート風味の焼き菓子になります。
焼き菓子に変身したら、もう失敗チョコレートではなくなりますね!
④ お料理の隠し味に
カレーやビーフシチューの隠し味にチョコレートを入れると、コクが出てスパイスの味が引き立つのは有名な話ですよね。
実は、ハンバーグやステーキソースにちょっと加えても、コクが出てオトナの味に♪
また、料理上手な人の中には鯖の味噌煮に入れたり、回鍋肉や煮込み料理に入れたりする方も。
確かに、味噌煮やトマト煮、チャーシューなどには合いそうですね。
⑤ レシピを変更して「生チョコ」に
本来作ろうとしていたレシピから変更して、生チョコを作るのはいかがでしょうか?
生クリームと混ぜて、冷蔵庫で冷やして固めるだけで、素敵なチョコレート菓子が出来上がりますよ♪
テンパリングの積極的な失敗を勧めているわけでは全くありませんが、万が一失敗してもチョコレートの再利用方法はたくさんあります。
これなら初心者でも安心してテンパリングに挑戦できそうですね!
テンパリングに失敗しない簡単な方法!
テンパリングをもっと簡単に成功させる方法は無いのでしょうか?
調べてみたところ、クックパットに話題入りのレシピが載っていました。
なんと、電子レンジで簡単にテンパリングができるようです!
大まかにレシピをご紹介しますね。
- 板チョコ一枚を八等分するくらいの大きさに割り、耐熱容器に入れてラップをかける。
- 電子レンジ600Wで1分50秒。700Wなら1分30秒加熱。
- よく混ぜる。
- もう一度ラップをして600Wで1分10秒。700Wなら1分加熱。
- ボウルの底を氷水につけて2,3分混ぜながら冷やす。
- もう一度ラップをかけて600Wなら1分10秒。700Wなら1分加熱。
- よく混ぜて完成。
テンパリングがこんなに簡単でイイんですか?
確かめたい方は、クックパットで確認を♪
その他、旭化成ホームプロダクツのHPにも、湯煎・電子レンジともにテンパリングの方法が載っていました!
テンパリングのコツは、一気に温めようとしないことだそうです。
一度1分ほど加熱したら、次からは5〜10秒位で取り出し混ぜる、を繰り返すこと。
電子レンジを使えば簡単そうに見えますが、やっぱりテンパリングは慎重に、ですね♪
テンパリングに失敗したら再利用、やり直しできる?失敗しない簡単な方法!のまとめ
テンパリングの主な失敗例は、途中でチョコレートが固まったり、時間が経っても固まらなかったり、表面に白いつぶつぶや模様が入ってしまうこと。
その原因は、チョコレートに水分が混ざったことや、極端に高い温度で溶かしたこと、急激に冷やしてしまったことが考えられる。
テンパリングに失敗しても、ファット・ブルーム現象が起きた場合ならやり直しができる。
もしくは、ホットチョコレートやチョコスプレッド、焼き菓子の風味付け、料理の隠し味、生チョコの材料などに再利用もできる。
電子レンジなら、温度調節や湯煎なしで簡単にテンパリングできる。
テンパリングは、チョコレートを手作りする時に避けて通れない道ですが、準備と慎重さを忘れなければ何も怖くありません。
テンパリングで大事なのは、温度管理と丁寧さです。
食べてくれる人を思いながら、またはそのチョコレートを食べるときの自分を思い浮かべながらゆっくり慎重に作業しましょう♪
また、テンパリングに一度失敗してもやり直せることもありますし、再利用だってできます。
怖がらず、面倒くさがらず、テンパリングにチャレンジしてみてくださいね!